日本時間6月4日(現地3日)、ニューヨーク・ニックスはトム・シボドーHC(ヘッドコーチ)を解任したと発表した。 今季序盤にパット・ライリーを上回り球団最多勝利数で4位に浮上したシボドー前HCは、1995年以来となる2シーズン連続50勝を達成。プレイオフでは1回戦でデトロイト・ピストンズ、カンファレンス準決勝で前年王者のボストン・セルティックスを破り、カンファレンス決勝まで駒を進めた。インディアナ・ペイサーズに敗れたものの、1999年以来となるNBAファイナル進出まであと一歩に迫った。 なお、シボドー前HCは2024年夏にチームと3年の延長契約を結んだばかりだった。 ニックスのレオン・ローズ球団社長は、「我々はファンのために、チャンピオンシップを獲得することに一点集中している。この追求が、トム・シボドーと別の道に進む決断につながった。ニューヨーク・ニックスのヘッドコーチとして、毎日、心と魂を注いでくれたトムに感謝している。我々は組織にとって最善と思う決断を下した」との声明を発表した。 『Elias』によると、カンファレンス決勝またはNBAファイナルに進出した翌シーズンに指揮官を変更したチームは、これまで30例以上あるという。 シボドー前HCはこれまでシカゴ・ブルズ(2010~2015年)、ミネソタ・ティンバーウルブズ(2016~2019年)で指揮官を務めた。通産勝率57.9%は、NBAファイナル出場経験のないHCの中で歴代最高の勝率である。 また、1990年代にはジェフ・バンガンディ元HCの下、ニックスでアシスタントを務めていた時期がある。当時チームにはリック・ブランソンACが選手として所属しており、現在はチームの大黒柱である息子ジェイレンをしばしば練習や試合に連れてきていたという。